「フィルターを使ってろ過したコーヒーを飲んでいる人」と「フィルターを使用せずに淹れたコーヒーを飲んでいる人」で死亡率に変化はあるのかを調べた論文を紹介します。
コーヒーの淹れ方と死亡率
この実験では、参加者のコーヒー習慣を調べるために以下のようなアンケート調査を行っています。
・一日に何杯コーヒーを飲むか
・どのような方法で淹れたコーヒーを飲むか(フィルターの有無やインスタントか、カフェインレス科等)
その上で参加者たちを約20年に渡って追跡調査し、どのような原因で死亡したのかを分析しています。
コーヒーを日常的に飲む人は寿命が長い!
このデータではコーヒー好きには嬉しい結果が出ていて、
・コーヒーを飲む人のほうが飲まない人よりも死亡率が低い!
・女性の方がコーヒーを飲む人と飲まない人の差が大きい
逆にコーヒーで死亡率が高まる可能性もある
この研究で重要なのは、被験者を60歳以上と以下で分けた場合の結果です。
60歳以上で、フィルターでろ過していないコーヒーを飲んでいる人はコーヒーを飲まない人よりも、心血管疾患による死亡率が高いという結果になっています。
そういった病気になるのは高齢の方が多いでしょうから、コーヒーの飲み方には注意が必要です。
理想的なコーヒーの飲み方
この研究でわかっているのは、
・フィルターでろ過したコーヒーを一日1~4杯飲んでいる人がもっとも死亡率が低い
・フィルターを使わずに淹れるコーヒーを9杯以上飲んでいる人がもっとも死亡率が高い
ということです。
というわけで、やはりコーヒーは一日4杯程度がちょうど良いみたいですね。
なにはともあれ、コーヒーを飲むときはフィルターを通さない方法(フレンチプレスやエスプレッソ)で淹れたものはほどほどにして、フィルターを通してドリップしたものを中心に飲んだほうが良いでしょう。