カフェイン抜きのコーヒー(デカフェ)はどのような方法で作られているのか

コーヒー豆
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カフェイン含有量のすくないコーヒーとして人気のデカフェですが、コーヒー豆からどのような方法でカフェインを除去しているのでしょうか。その方法を紹介します。

カフェイン抜きコーヒー(デカフェ)の作り方

初めて商業的に成功したカフェインの除去方法は、1905年頃にルートヴィヒ・ロゼリウスというドイツのコーヒー商人によって発見されました。ある日、海水に浸かってしまったコーヒー豆を受けとったロゼリウス氏は、その豆をそのまま捨てずに試してみることにしました。

その結果、海水に浸かったコーヒー豆を使用して入れたコーヒーはカフェインが取り除かれており、味は普通のコーヒーとほぼ変わらない味だということがわかりました

その後、ロゼリウス氏はベンゼンを使用することでコーヒー豆からカフェインを除去できることを発見。ロゼリウス氏の会社Kaffee HAGは、カフェイン抜きのインスタントコーヒーを世界で初めて生産した会社となりました。

このコーヒーは20世紀半ばの必需品として「Sanka」という名称でゼネラルフーズ社によりアメリカ国内で流通しました。


「sanka」(photo:Amazon)

 

カフェインを除去するための方法は他にもあります。ドイツの化学者カート・ゾセル氏は、二酸化炭素が加熱され、強い圧力をかけられるとさまざまな化学物質を分離することを偶然発見しました。超臨界二酸化炭素というこの技術によって、コーヒーをカフェインから分離することも可能で、この方法はいまでも広く使われています。


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スイス・ウォーター・プロセスという方法は、1970年代に初めて商業的に用いられました。この方法では、まず生のコーヒー豆を水に浸し、クロロゲン酸、アミノ酸、スクロースなどの水溶性成分を水に溶かします。この時、カフェインは炭素でろ過されます。

次に、グリーン・コーヒー抽出物と呼ばれる、カフェインを含まない液体を再水和処理を用いてコーヒー豆に加えるます。こうすることでコーヒー豆からカフェインを除去することができます。

スイス・ウォーター・プロセスはブルーボトルコーヒーやスターバックスコーヒーのデカフェに利用されています


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アメリカ食品医薬品局(FDA)は、デカフェにも少量のカフェインが含まれている可能性があることを指摘しています。通常のコーヒー1杯には80~100mgのカフェインが含まれているのに対してデカフェには2~15mg程度のカフェインしか含まれていないためかなり量は少ないですが、完全に0ではないため注意が必要です。

Source:How Is Decaf Coffee Made?