国や地域によって育てられているものがまったく異なり、現在では様々な種類のコーヒー豆が生産されています。ですが、もともとのコーヒー豆は3種類しかなかったんです!
それが、コーヒー豆三大原種とも言われる
・ロブスタ種
・アラビカ種
・リベリカ種
この3種類です。この3種類が派生していって、現在私達が飲んでいる様々なコーヒーになっていきました。
よく飲まれている「アラビカ種」
私達が普段飲んでいるコーヒーの多くは、アラビカ種の豆が使用されています。生産国は、ブラジル・コロンビア・エチオピアなどコーヒーの産地として有名な国です。アラビカ種のコーヒー豆としては、ブルボン種とティピカ種が特に好まれています。
アラビカ種のコーヒーは酸味と甘味が特徴で、焙煎によってうまみが引き出しやすくなっています。そのため世界中のコーヒー好きに好まれ、三大原種のなかでも最も流通しているコーヒー豆です。
アラビカ種のコーヒーは病気に弱く栽培が難しいのですが、その人気から様々な品種改良を重ねて栽培され続けています。
インスタントコーヒーに使われる「ロブスタ種」
アラビカ種は味が好まれて世界中で栽培されているのに対して、ロブスタ種はその栽培のし安さから多く栽培されています。
ロブスタ種の味の特徴としては、苦味と渋みが強いということがあげられます。酸味が弱く安価なため、インスタントコーヒーなどの大量生産で安く買えるコーヒーに利用されます。
インスタントコーヒーと普通のコーヒーは同じコーヒーのはずなのになぜあんなにも味が違うのかと思ったことはありませんか?もちろん品質の差もありますが、実は使われているコーヒー豆の種類が違うというのが大きな理由だったのです。
実際、ロブスタ種の豆を挽いて普通のコーヒーのように飲んでみても、インスタントコーヒーのような香りがします。ロブスタ種のコーヒー豆を手に入れることはなかなかないかもしれませんが、機会があったらぜひ試してみてください。
日本ではほとんど流通していない「リベリカ種」
リベリカ種のコーヒー豆を飲んだことがある人はほとんどいないかもしれません。なぜなら、リベリカ種のコーヒー豆は日本ではほとんど流通していないからです。
リベリカ種のコーヒー豆は成熟が遅く、収穫までに時間がかかります。また、木が大きいため収穫がしにくいという特徴もあります。それにもかかわらず、アラビカ種と比べると味が劣るためなかなか流通しません。
ですが、リベリカ種は研究用に使用されたりもしていますし、流通網の発達やインターネットの普及などで希少品の取扱もしやすくなっているため、今後リベリカ種のコーヒー豆が日本でも普及するようになる可能性もあります。
実際、日本でもリベリカ種のコーヒー豆を販売しているお店はあるので、リベリカ種のコーヒーを飲んでみたいという方はぜひチェックしてみてください。
コーヒー豆三大原種まとめ
コーヒー豆の三大原種は
・アラビカ種
・ロブスタ種
・リベリカ種
この3つです。いままで何気なく飲んでいたコーヒーもこの3つから派生したものなんですよ。
お店などのコーヒーは基本的にアラビカ種のコーヒーなので、三大原種を知っていても特に役に立つことはありませんが、豆知識として披露してみたら話のネタになるかもしれません。喫茶店などでコーヒーを頼んだときには、ぜひ三大原種の話を披露してみてくださいね。